ウイットねじNレール用分岐器
提供: 保線ウィキ
ういっとねじNれーるようぶんぎき
Whitworth type N-rail type turnout
ウイットねじNレール用分岐器とは、昭和36年に制定された40kgNレールと50kgNレール用の分岐器である。またの名を「旧Nレール用分岐器」とも呼ばれている。
ウイットねじNレール用分岐器の制定
昭和36年に、40kgNレールと50kgNレールが設計され制定されたのを受けて、昭和37年に新たに開発設計されたNレール用分岐器である。
この分岐器は、59形分岐器の長所を取り入れ、保守の容易さと経済性を考えて設計された。
ウイットねじNレール用分岐器の特徴
Nレール用分岐器の基本構造は、
- Sレールを使用した入射角のない曲線ポイントを採用している。
- ポイント部分は水平敷設の水平ポイントを採用していて、ポイント後端部分は間接式のヒール構造となっている。
- 調節式のレールブレスと座金が使用されて、犬クギは丸止めクギが採用された。
- ガードレールには、C形ガードが採用されている。
- クロッシングは、マンガンクロッシングまたは大床板のない組立クロッシングが採用されている。
- トングレール前端の2本のまくらぎにはポイント通し床板を配置した。
- ポイント後端には分岐継目板が脱落しないように継目板押さえ座金が採用されている。
ウイットねじNレール用分岐器の改良
その後、ウイットねじNレール用分岐器は、昭和38年から全国的に敷設されたが、JISウイットねじが廃止され、ISOメートルねじに切り替わったのを受けて、昭和43年に部分的に改良され、あらたにメートルねじNレール用分岐器が設計された。
従って現在では、一部の本線・側線で使用されているに過ぎない。