「端頭部熱処理レール」の版間の差分
提供: 保線ウィキ
(ページの作成:「 たんとうぶねつしょりれーる end head hardened Image:端頭部熱処理レールの頭頂面.jpg|right|400px|thumb|端頭部熱処理レールの頭頂...」) |
S2technologies (トーク | 投稿記録) 細 (1版 をインポートしました) |
(相違点なし)
|
2015年7月24日 (金) 15:39時点における最新版
たんとうぶねつしょりれーる
end head hardened
端頭部熱処理レールとは、レールの端部の継目部分のみを熱処理したレールで、端部バッターや継目落ちの防止対策として製造されている。別名でEHレールともいわれている。
端頭部熱処理レールの特徴
端頭部熱処理レールは、軌道の弱点箇所であるレールの継目部分の強化策で、車輪衝撃のためレール端部が摩耗するのを防止する。
このことにより、継目を強化して、端部バッターや継目落ち、鼻欠けなどを抑制することにより保守周期の延命を図る。
レール端部を約100mmの範囲で熱処理を施す。
端頭部熱処理の製造方法
端頭部熱処理の製造方法は、スラッククエンチ方式により製造される。 普通レールの両端約100mmの範囲を、高周波誘導加熱方式・炎加熱方式にて焼入れ温度まで加熱して、圧縮空気を吹きつけ冷却温度を調節して連続冷却する。
頭頂面の黒い斑点と2本の筋「こけし現象」
端頭部熱処理レールを敷設後、通過トン数が1,000万トン前後で現れる現象である。
2本の筋については、なぜこのような現象が現れるかがいまだはっきりしていないのが現状であるが、焼入れの深さが変化する箇所にできることが多い。
頭頂面に現れかたが、くびれていてその形が「こけし」人形のように見えることから「こけし現象」と呼ばれている。
黒い斑点については、製造後の製品検査時、焼入れ後の硬度を測定する際に圧延さびなどを取り除いて測定する規定となっているため、頭頂面の表層を0.2mm程度削り測定した後である。