普通レール

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ふつうれーる
normal rail
新幹線でも使用されている継目板の取り付けボルト穴がない60kgレール。

普通レールとは、日本において使用されているレール鋼の性質であり、もっぱら高炭素鋼で製造されている。

普通レールの概要

日本で製造されているレールは、高炭素鋼レールであり、主な最重要元素は、

  • 炭素(C)
  • ケイ素(Si)
  • マンガン(Mn)
  • リン(P)
  • イオウ(S)

である。

これらの5元素は、JISで規格化されている。

元素の性質

レールに使用されているケイ素は、製鋼過程での脱酸剤として使用されている。このケイ素の量を増加させると延性の低下を招くため制限が設けられている。

マンガンは、イオウの脱硫剤と機械的性質を改善する元素として使用されている。

リンは、伸びと衝撃性を低下させるため、不純物元素として上限値が設けられている。

イオウは、熱間ぜい性を発生させるため、不純物元素として上限値が設けられている。

諸外国の化学成分

ヨーロッパなどで使用されているUIC形レールは、日本のレールに比べて炭素含有量が少なくマンガン含有量が多いのが特徴である。

アメリカのAREA形レールは、日本と同レベルか炭素含有量が多くなっており、引張り強さの大きいレールが規格化され使用されている。