「橋上長大レール用タイプレート」の版間の差分
提供: 保線ウィキ
S2technologies (トーク | 投稿記録) 細 (1版 をインポートしました) |
|
(相違点なし)
|
2015年7月24日 (金) 15:40時点における最新版
きょうじょうちょうだいれーるようたいぷれーと
橋上長大レール用タイプレートとは、ロングレール(長大レール)区間の橋梁上に敷設するタイプレートのことである。
タイプレート敷設の条件
橋上長大レール用タイプレートの敷設条件は、
- 桁からレールに作用する付加軸力は、締結装置の縦抵抗力(レールのふく進による抵抗力)に比例することから、レールの軸力が座屈軸圧以上にならないような抵抗力であること。
- レール端の伸縮量が過大とならない縦抵抗力であること。
- レールが破断(横裂)した場合、破断によるレールの開口量が過大とならないこと。
以上のことを考慮して敷設されている。
タイプレートの種類
橋上長大レール用タイプレートの種類は、
50kgNレール
- 橋上長大レール用50Ⅰ形(木ブロック)
- 橋上長大レール用50Ⅱ形(コンクリートブロック)
- 橋上長大レール用50Ⅲ形(橋上直結レール固定式)
- 橋上長大レール用50Ⅳ形(橋上直結レール滑動式)
60kgレール
- 橋上60レール用在来Ⅲa形(レール固定式)
- 橋上60レール用在来Ⅲb形(レール滑動式)
である。
50Ⅰ形、50Ⅱ形、50Ⅲ、60kgレールの在来Ⅲa形については、レールを板ばねで押さえつける固定タイプ(レールを固定)である。在来Ⅲb形は小返り抵抗金具が使用されていて、レール小返りは防ぐが、レールは固定しない滑動タイプである。
各種計算により得られる任意の縦抵抗力を与えるため、この二つのタイプを組み合わせて使用している。
軌道パッドについては、レールとタイプレートの間ではなくタイプレートとまくらぎの間に取り付けられている。これは、レールの下だと縦抵抗力が大きくなりすぎるための措置である。