開口量
提供: 保線ウィキ
かいこうりょう
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ロングレール区間で寒さによりレールが引っ張られ横裂が生じた様子。
開口量とは、ロングレールが横裂で破断した時にレールとレールとの間に隙間が生じる量のことである。また、定尺レール区間におけるレールとレールの継目の隙間のこともいう。
開口量の概要
ロングレール区間で、レール温度が設定温度よりも低くなる場合はレールが縮もうとするので、レールには引張力が働く。この引張力は通常の場合は問題とならないが、レールが何らかの理由で横裂が発生し破断した場合、破断した部分を境としてロングレールが2本存在することと同じになり、お互いのロングレールが縮もうとするので破断部分に大きな遊間ができてしまう。
開いてしまう量については、ロングレールの縮み量の2倍となり、この開口量がある値を超える場合、運転保安上問題となるとされている。
地域や場所など環境の違いはあるが、60kgレールのロングレールが破断した場合、最大で約70㎜開口すると考えられている。