「レール疲労限度」の版間の差分
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(相違点なし)
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2014年9月19日 (金) 11:34時点における版
れーるひろうげんど
rail fatigue limit
レール疲労限度とは、レールの長年による使用で、レール内部に疲労がたまる。それによって、レール損傷が発生する確率が多くなるので、一定の基準を設けていること。
レール疲労限度による基準値
レールの疲労は、列車からの荷重によって発生するレール応力が繰り返されておこる。
このため、レール疲労限度は列車通過回数と関係してくる。
列車荷重によりレールに発生する応力は、疲労限度に比べて小さい値となっているが、定尺レールが敷設されている継目やロングレールが敷設されている溶接部では、衝撃によってレール応力が大きくなるため、レール疲労に対する限度を設けられている。
旧国鉄時代の軌道整備基準規定
旧国鉄時代に軌道整備基準規定にて決められていたレール疲労限度である。これらの累積の通過トン数の数値を超過したらレール交換をしなければならない。
現在では、各鉄道会社の規定・基準で管理されている。
レール種類 | 累積通過トン数 |
---|---|
30kgレール | 1.5億トン |
37kgレール | 2億トン |
40kgNレール | 3億トン |
50kgPSレール,50kgNレール | 4億トン |
50kgTレール | 5億トン |
60kgレール | 6億トン |