50kgTレール

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50kgTれーる
50kgT type rail
かつて東海道新幹線で使用されていた50kgTレール。1962年11月新日鉄製造。現在でも在来線の支線区で再利用され使用されている。

50kgTレールとは、東海道新幹線用のレールとして、Nレールと同時に制定されたレールである。

50kgTレールの設計

東海道新幹線の新規建設に当たって、日本国内で新幹線専用のレールとして設計した。

設計はNレールと同時期である。

50kgTレールの特長

50kgTレールの特長は、50kgNレールに比べて縦剛性を大きくして、上首部・下首部の局率半径を大きくしたことである。それによって、それまでの継目板の接触部分がヘッドコンタクト形であったが、50kgTレールに採用されたのはヘッドフリー形である。

また、底部の上面においては、レール締結装置との接触を考慮して2段こう配となっている。

50kgTレールの剛性

50kgTレールは50kgNレールと比較して、重量で約6%増加している。しかし、縦剛性においては、約14%大きくなっている。

また、腹部の厚さにおいても16mmとなったため腐食に対する抵抗も大きくなっている。

現在敷設されている50kgTレール

東海道新幹線建設当初は50kgTレールが敷設されていたが、迫り来る輸送量の増加に対応できず、現在では、その後設計された60kgレールが敷設されてる。

現在では、支線や中小私鉄などで発生転用されて使用されているところもある。