フラッシュバット溶接損傷
提供: 保線ウィキ
ふらっしゅばっとようせつそんしょう
flash butt welding wound , resistance welding wound
フラッシュバット溶接損傷とは、フラッシュバット溶接から発生したレール損傷のことである。
損傷の特徴
フラッシュバット溶接継ぎ手の静的および疲労強度は比較的安定しているが、溶接機の整備状態が悪いと溶接欠陥が多発したり継手性能が劣化する。
硬頭レールを使用した溶接では、あと熱処理を適正に施さないと、継手に局部摩耗、早期破断が発生する可能性がある。
損傷の発生、発達の原因
溶接機の整備不良、溶接条件の不具合に基づく溶接欠陥からの疲労損傷。
- スパッター:フラッシュ粒子が粗大になったり、途絶えたりするために発生した未圧着または、大型酸化物を巻き込んだ溶接欠陥。
- クレーター:フリージング(アーク電流の短絡現象)または、アプセット不具合で生ずる溶接凝固層が局部的に残留した溶接欠陥。
- ダークスポット:電極とレール表面との接触不良に基づきアーク放電による、レール表層が局部的に溶融した溶接欠陥。内部にマルテンサイトを生成する。
母材のレールと溶接条件がマッチングしていないために発生する溶接摩耗または披露損傷。