L形継目板
提供: 保線ウィキ
Lがたつぎめいた
flanged plate , angle fishplate , angle bar , L type fish plate
L形継目板とは、日本の鉄道黎明期の頃から使用していた短冊形継目板に変わる継目板で、レール断面の形状がL形をしているのが特徴である。別名、山形継目板とも呼ばれている。
L形継目板の特徴
L形継目板は、短冊形継目板の欠点を補うために、中立軸から離れた部分で、足部の断面を大きくして断面2次モーメントを大きくしたものである。
しかし、L形継目板は、輪重によって垂直曲げモーメントが加わると、水平中立軸が傾斜するため有効断面2次モーメントが減少する欠点がある。
継目板の切り欠け
現在、おもに使用されている30kgレール、37kgレール、50kgレールのL型継目板は、足の部分に切り欠けが設けられており、犬クギを締結できるようになっている。
しかし、その切り欠け部分から亀裂が生じやすい欠点があり、また、かけ継目が減少してきたこともあり犬クギの切り欠けが無いものもある。
したがって、新しく設計された50kgNレール・50kgTレール・60kgレールに使用されているI形継目板は、レール断面がI形となっているため切り欠けは設けられていない。