「高低狂い」の版間の差分
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==高低狂いの測定== | ==高低狂いの測定== | ||
高低狂いの測定方法は、[[通り狂い]]の測定と同じく、長さ10mの水糸をレール頭頂面に張り、その中央位置のレールと糸の垂直距離によって表す。 | 高低狂いの測定方法は、[[通り狂い]]の測定と同じく、長さ10mの水糸をレール頭頂面に張り、その中央位置のレールと糸の垂直距離によって表す。 | ||
− | + | 人力により測定する場合は、直線部は起点を背にして左側レールを測定する。また、曲線部においては外側レールは[[カントの逓減]]があって差し引きが複雑となるので内側レールを測定することとしている。 | |
==縦曲線区間における高低狂い== | ==縦曲線区間における高低狂い== |
2015年8月24日 (月) 13:28時点における最新版
こうていくるい
longitudinal lavel irregularity , longitudinal lavel faults
高低狂いとは、レールの頭頂面における長さ方向の凹凸をいう。
高低狂いの概要
高低狂いは、初期の残留狂いのほか、道床、路盤などのレールの基礎となる部分の軌道の長さ方向の不等沈下によって発生する。特にレールの継目部は列車の衝撃荷重が大きいため、ほかの部分より沈下量も大きくなる。したがって、高低狂いも発生しやすい。この継目部の狂いを一般に継目落ちと称している。高低狂いの整正は、水準狂いの整正も含めて、むら直し、道床搗き固め作業によっておこなわれるが、保線作業の中でもこの作業の割合は多い。
高低狂いの測定
高低狂いの測定方法は、通り狂いの測定と同じく、長さ10mの水糸をレール頭頂面に張り、その中央位置のレールと糸の垂直距離によって表す。
人力により測定する場合は、直線部は起点を背にして左側レールを測定する。また、曲線部においては外側レールはカントの逓減があって差し引きが複雑となるので内側レールを測定することとしている。
縦曲線区間における高低狂い
縦曲線における勾配変更点付近では、測定値からそこの場所の正矢量を増減する。
凸形の場合は、正矢量を差し引き、凹形の場合は、正矢量を加える。
高低狂いの符号
高低狂いの符号は、高むら(高低が凸形に狂っているの場合)をプラス(+)、低むら(高低が凹形に狂っている場合)をマイナス(-)とあらわす。
また、手検測の場合で直線部を測定する場合は、線路の起点を背にして左側レールを、曲線部においては内軌側レールを測定する。