可変パッド

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電熱式調整パッキンから転送)
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かへんぱっど
adjustable pad
無道床橋梁の橋台部分に使用された可変パッド。橋まくらぎと橋台のコンクリートの間に可変パッドを挿入し樹脂を注入し高低を仕上げている。

可変パッドとは、レールの高低を微調節するために使用されるパッドで、袋状になったパッドの中に樹脂を注入し隙間を埋めるものである。

可変パッドの種類

可変パッドには、袋状のものに薬液を注入する注入式調整パッキンと、熱により膨張させて所定の高さとする電熱式調整パッキンがある。

可変パッドの概要

可変パッドは、まくらぎと構造物の間、レールとタイプレートの間などに使用するもので、液状の樹脂を注入することによりどのような隙間であろうと密着することができる。

可変パッドの使用場所

有道床軌道の場合は、高低狂いを調整するのは容易であるが、橋梁上や省力化軌道であるスラブ軌道などでは、微調整をするのには大きな労力が必要になる。

可変パッドは、このために開発されたものであり、あらかじめ調整したい場所で、挿入された袋に樹脂を注入することにより任意の厚さに調整することが可能である。

無道床橋梁では、桁と橋台との乗り移り部分の高さ調整が難しいため可変パッドを使用することがある。

また、スラブ軌道の施工においては、各部材制作誤差や施工誤差を補正して所定の精度に軌道を仕上げることが可能である。同時にレールを均等に支持できるようにするため、レール結合部において、任意の厚さに現場で形成するようにしたレール調整パッキンを使用している。