「継目ボルト」の版間の差分
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===メートルねじ使用のボルトナット=== | ===メートルねじ使用のボルトナット=== |
2015年9月10日 (木) 14:42時点における最新版
つぎめぼると
fish bolt , joint bolt
継目ボルトとは、継目板をレールに締結させるために用いるボルトとナットのことである。別名、フィッシュボルトとも呼ばれている。
継目板ボルトナットの種類
現在使用されている継目板のボルトとナットは、ウイットねじ使用のものとメートルねじ使用の2種類が存在していて、メートル法が制定されてから設計されたものについては、JIS仕様のボルトとナットが使用されている。
ウイットねじ仕様のボルトナット
- 30kgレール(六角ナット仕様)
- 30kgレール(四角ナット仕様)
- 37kgレール(六角ナット仕様)
- 37kgレール(四角ナット仕様)
- 50kgレール(50kg第一種甲レール)(L形継目板)
- 50kgレール(50kg第一種乙レール)(短冊形継目板)
50kgレールのボルトは、甲レールが四角頭となっており、乙レールが丸頭となっている。
30kgレール・37kgレール用のナットは、一般区間は六角のナットを使用するが、腐食環境の著しいトンネル区間などで使用する場合には、腐食などにより角がつぶれてもスパナがかからなくならないように四角のナットを使用している。
メートルねじ使用のボルトナット
継目板ボルトナットの材質
ウイットねじ仕様で製作されているものは、一般構造用圧延鋼材(JISG3101)のSS490である。また、熱処理を施す場合は、機械構造用炭素鋼鋼材(JISG4051)のS40CからS50Cを使用する。
材質は、JISE1113にて規定されている。形状については、JISE1107にて規定されている。
メートルねじ仕様で製作されているものは、クローム鋼鋼材(JISG4101)のSCr440により整形加工後、焼入れ焼き戻し処理をおこなう。また、ナットは、機械構造用炭素鋼鋼材(JISG4051)のS40CからS50Cを使用している。
材質と形状については、JISE1114にて規定されている。
継目板ボルトナットの取り付け標準トルク
ボルト別 | 30kgレール | 37kgレール | 50kgレール | 40kgNレール | 50kgNレール | 50kgTレール | 60kgレール |
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普通ボルト | 1,600kg・cm | 2,000kg・cm | 3,500kg・cm | なし | なし | なし | なし |
熱処理ボルト | 2,000kg・cm | 3,500kg・cm | 5,000kg・cm | 4,000kg・cm | 5,000kg・cm | 5,000kg・cm | 5,000kg・cm |