「入射角」の版間の差分
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2015年7月24日 (金) 15:41時点における最新版
にゅうしゃかく
switch angle , entry angle
入射角とは、トングレール先端と基準線となる基本レールが、折れ線軌道をなす時の角度の事をいう。
入射角は列車の運転に大きな影響を与えるもので、分岐線側に進入する車両は、この入射角により方向を変えられる。したがって、入射角は小さい方が良い。
高番数の分岐器はリード曲線の半径も大きくなり、ポイントの入射角も小さいものを使用している。
また、トングレールを曲線にすることによって入射角を小さくすることができる。Nレール用の分岐器においては入射角なしの曲線トングレールが採用されている。
目次
各種ポイントの入射角
「K」は、トングレール後端の軌間線間隔のことである。「K」の測定方法は、基本レールの軌間内側から直角にトングレール後端部分までの最短距離を測定した値。
直線ポイントの入射角は、トングレール軌間線と基本レール軌間線の成す角が直線ポイントの入射角である。同番数でも入射角が大きいと、車両動揺やレール損耗が多い。
大正14年形分岐器の入射角(直線ポイント)
レール重量と番数 | トングレールの長さ | K | 入射角 |
---|---|---|---|
30kgレール・37kgレール 8# | 3,658mm | 133mm | 2度05分21秒 |
50kgレール 8# | 4,000mm | 140mm | 2度00分21秒 |
30kgレール・37kgレール 10# | 4,572mm | 133mm | 1度40分01秒 |
50kgレール 10# | 5,000mm | 140mm | 1度36分16秒 |
30kgレール・37kgレール 12# | 5,486mm | 140mm | 1度23分21秒 |
50kgレール 12# | 6,000mm | 140mm | 1度20分13秒 |
50kgNレール側線用分岐器の入射角(直線ポイント)
番数 | トングレールの長さ | K | 入射角 |
---|---|---|---|
8# | 4,000mm | 145mm | 2度04分39秒 |
10# | 5,000mm | 145mm | 1度39分43秒 |
12# | 5,000mm | 145mm | 1度39分43秒 |
60kgレール用分岐器の入射角(曲線ポイント)
番数 | トングレールの長さ | K | 入射角 |
---|---|---|---|
10# | 10,700mm | 364mm | 0度33分38.5秒 |
12# | 10,700mm | 276mm | 0度33分38.5秒 |