偽似フランジ

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ぎじふらんじ
pseudo flange
車輪の踏面が摩耗して車輪から出っ張っているフランジの対面がフランジのようになって、車輪の断面の形状が凹のようになったら擬似フランジとなる。

偽似フランジとは、過度に使用された列車の車輪で、車輪とレールが接触する部分が摩耗することにより、車輪のフランジと反対側の部分がフランジのようになることである。または、踏面外側にできる突起のことである。

偽似フランジの特徴

列車の車輪が、偽似フランジのよう変形してしまうと、分岐器において、背向でトングレール部分を通過すると、トングレールと基本レールの間に偽似フランジが割り込み脱線を誘発する恐れがある。

このような事態を発生させないないようにするために、ポイント部においては、トングレールと基本レールの高さに差をつけて偽似フランジによる割り出し事故を防いでいる。

最近では、車輪の切削する精度の向上で、偽似フランジが発生するまで使用される車輪は少ない。