ロングレール設定替え

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ろんぐれーるせっていかえ
long rail resetting , long rail refastening
ロングレールの設定替えで使用されているレール緊張器。設定される気温におけるレールの伸び量を強制的にこの装置でレールを引っ張り伸ばす。

ロングレール設定替えとは、ロングレールの中間部分(不動区間)は熱影響によるレールの伸縮ができないことから、座屈や破断を防止するため、その地域の最高気温と最低気温の約中間の温度でロングレールを敷設し直すこと。この中間における温度のことを中位温度と呼んでいる。

ロングレール設定替えの概要

ロングレールの不動区間では、レールが伸縮できないので温度変化に応じた軸力がレール内部に蓄積されてしまう。

特に、酷暑や厳寒期に敷設されたレールは、座屈破断が生じやすくなる。

このため、敷設されたロングレールの締結装置を緩解してレールの軸力を解放して再び最適なレール温度で締結し直すことをロングレール設定替えと呼んでいる。

ロングレール設定替えが必要なとき

  • 敷設基準による設定温度でロングレールが敷設できなかったとき。(作業中に急激に温度が変化したり、あらかじめ想定していた温度が得られなかった場合)
  • 事故などで、レールを部分的に交換した場合。

作業方法

敷設されているロングレールの締結装置をすべて緩解し、レールベースとマクラギの間にローラーを挿入し所定の温度まで緊張力を与えたのちローラーをはずし締結し直す。