「転てつ棒ボルト脱落防止金具」の版間の差分
提供: 保線ウィキ
(相違点なし)
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2014年7月31日 (木) 10:01時点における版
てんてつぼうぼるとだつらくぼうしかなぐ
転てつ棒ボルト脱落防止金具とは、連結板と転てつ棒を取り付けるボルトの脱落を防止する目的で取り付けられた金具のことである。
転てつ棒ボルト脱落防止金具の取り付け
メートルねじNレール用分岐器以降に設計された分岐器については、連結板と転てつ棒をつないでいるボルトには割りピンが使用されていない。したがって、ボルトが弛緩して抜け落ちると保安上好ましくないので、事故防止のために、ナットが脱落してもボルトが抜け落ちないようにしたから金具で押えている。
取り付けに際しては、金具の口の幅は25mmとなっているが、スイッチアジャスタのロッドがあるので、取り付けが難しいため転てつ棒ボルト脱落防止金具の口が開いてしまうことがある。
口が大きくなってしまったら、ハンマーやプライヤーで戻して針金などで口を縛って抜け出さないようにすること。
短絡の防止
メートルねじNレール用分岐器の分岐器では、連結板を採用したため、転てつ棒ボルト脱落防止金具とスイッチアジャスタのロッドとの間隔が狭くなっている。したがって、トングレールの食い違いが生じた場合、転てつ棒がロッド先端に近寄ると接触してしまい信号障害を起こす恐れがあるので注意が必要である。
取り付ける方向は、反対方向から取り付けると短絡する事故が多いので、必ずポイント先端側から後端に向けて取り付けることが短絡防止につながる。
信号障害となりやすいスイッチアジャスタと転てつ棒ボルト脱落防止金具の離れが50mm未満となると、短絡しやすい環境となるため、ロッドを切り落とすのが有効である。