40kgNレール
提供: 保線ウィキ
40kgNれーる
40kgN-rail
40kgNレールとは、昭和37年度に制定された50kgNレールと同時に設計されたNレールの一つである。37kgレールの後継として設計されたので、主に副本線や支線区に投入されている。
40kgNレールの特徴
40kgNレールの主な特徴は以下のとおりである。
- 37kgレールの後継として制定する関係で重量の改良を実施した。従来は30kgレールから37kgレールで7kg差、37kgレールから50kgレールで13kg差があるため、後者に至っては前者の2倍近くの大きさとなっている。このことから、37kgレールの使用区間では、軌道負担力の関係で少なくなり、また、37kgレール区間は実際には相当な通過トン数があるにもかかわらず、重軌化にされないままで無理な使い方がされてきた。
- ASCE形レールの断面形状は安定は良いが縦剛性が不足していた。これを改良し、レール底面幅はそのままとしてレール高さを18㎜程度高く設計した。
- その他の変更点は50kgNレールとほとんど同じ改良がなされている。
その他のレールの改良
30kgレール(ASCE形レール)については、レール断面が小さいため改良する余地が少なく、また、現在に至っては、在来で敷設されているレール交換に使用するのみで、新規に敷設するために購入されることが少ない。
したがって、今後は軽レールとしては保守労力などを鑑みるとなるべく使用を控えることがよいため、今回の改良はなされなかった。