「接触面踏み込み傷」の版間の差分
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2015年7月24日 (金) 15:41時点における最新版
せっしょくめんふみこみきず
longitudinal rail profile
接触面踏み込み傷とは、レールの頭頂面に落下した異物が、列車通過時に車輪により踏まれたことによってレールの頭頂面にへこみ傷が形成されたもの。
発生・発達の原因
異物にはいろいろな種類があるが、おもに以下のものを踏み込むことが多い。
ディスクブレーキの摩耗片
新幹線のプラットホーム下の敷設レールの頭頂面に見られ、通称「鳥の足跡」とも呼ばれている。ブレーキディスクは特殊な鋳鉄製であり、制動時に発生する鱗(うろこ)片状の摩耗片が磁化されているレール頭頂面状に落ちるため接触踏み込み傷が発生する。
踏切道の舗装
平面交差の道路の踏切道において、踏切内のレール上に舗装の石などが乗り、列車の車輪が踏み傷が発生する。
道床砕石
道床に砕石を補充する時に、バラスト散布車により砕石を取り降ろすが、その時、誤って砕石がレール頭頂面に乗り車輪が踏み込む。または、列車からの落雪により道床が吹き上げて車輪が踏み込む。
結氷水
おもに北海道など全域で見られる頭頂面の氷結の圧潰によるもの。
損傷の注意点
いずれの踏み込み傷においても、へこみの溝底は浅く、鋭利なノッチ効果を示すことはほとんどない。したがって、これらの傷から亀裂が進行することはほとんど無い。