「合金鋼レール」の版間の差分
提供: 保線ウィキ
(ページの作成:「 ごうきんこうれーる alloy steel rail , alloy rail 合金鋼レールとは、従来から使用されているレールの成分に、合金元素を添...」) |
S2technologies (トーク | 投稿記録) 細 (1版 をインポートしました) |
(相違点なし)
|
2015年7月24日 (金) 15:39時点における最新版
ごうきんこうれーる
alloy steel rail , alloy rail
合金鋼レールとは、従来から使用されているレールの成分に、合金元素を添加して製造されたもののことである。
合金鋼レールの概要
合金鋼レールは、従来からあるレールの機械的性能の向上、耐腐食性、耐摩耗性の高い鋼の確立を目的として、炭素鋼に合金元素を添加して製造されたものである。
本州と北海道を結ぶ青函トンネルの建設中に開発されたもので、津軽海峡線青函トンネル内の海底中央付近に、耐蝕中炭素クローム鋼レール(FMC)と、耐蝕低炭素クローム鋼レール(FLC)が、上下線に各1,400m敷設された。
これは、建設段階で当時の国鉄と日本鉄道建設公団との間で設置された「青函連絡協議会」の決定事項に基づき、現在一般的に使用されている60kgレール鋼との比較調査を行うことを目的として敷設された。
合金鋼レールの識別
一般の60kgレールと合金鋼レールを色部すするために、レール腹部にFMC、FLCと刻印が打たれている。
合金鋼レールの成分
一般のレール鋼に以下の合金元素を添加している。
元素記号 | 名称 | 効果 |
---|---|---|
Cr | クローム | 耐食性 |
Cu | 銅 | 耐食性 |
Mo | モリブデン | 耐摩耗性 |
V | バナジウム | オーステナイト粒度を微細化し鋼を強化 |