「合成まくらぎ」の版間の差分
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2015年7月24日 (金) 15:40時点における最新版
ごうせいまくらぎ
synthesis tie , plastic sleeper
合成まくらぎとは、ガラス繊維と硬質発泡ウレタン樹脂との複合材料で製造されるまくらぎ。木材と同等の扱いやすさに加えて、軽量・高強度・超低吸水性という特性がある。
そして、国鉄の鉄道技術研究所で昭和54年から昭和56年に開発され試験敷設された。
合成まくらぎの概要
ガラス長繊維と硬質発砲ウレタンで構成される複合材料の板を何枚か蓄層してまくらぎの形状に形成したものである。重量や取扱いの容易さでは木まくらぎとほぼ同一であり、鉄道の線路に敷設する条件下において、対腐食性能・対高荷重性能に優れいてる。そのためPCまくらぎのように長寿命の軌道材料であるが、価格が高いためまくらぎ交換が比較的困難な橋梁・分岐器などに敷設されている。
合成まくらぎの使用条件
合成まくらぎは、従来にない長寿命な材料であるが、単価が比較的高いことが指摘されている。よって使用場所の選定と長期のコスト分析が重要であるが、分岐器・短まくらぎを含めた直結軌道・橋梁などが有利である。
合成まくらぎの特徴
一般に使用されている木まくらぎの新品と同程度である。しかも、敷設後に変化が見られない。
長所 | 理由 |
---|---|
耐腐朽性 | 敷設後の自然環境下で腐朽することがない。 |
耐候性 | 表面を塗装処理することにより、自然環境下で劣化することがない。 |
耐疲労性 | 耐腐朽性・耐候性が高いために疲労寿命が低下しない。 |
耐電気絶縁性 | 電気絶縁抵抗が高く、絶縁に関する配慮が不要である。 |
加工性 | 木まくらぎと同様な方法でまくらぎ加工ができる。 |
量産性 | 工業用製品なので、大量生産や長尺品の生産も可能である。 |