「ふく進」の版間の差分
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また、分岐器内では、[[基本レール]]がふく進すると[[ヒールボルト]]に無理が生じ[[トングレール]]の転換に悪影響を及ぼし転換不能、密着不良の原因となることから注意が必要である。 | また、分岐器内では、[[基本レール]]がふく進すると[[ヒールボルト]]に無理が生じ[[トングレール]]の転換に悪影響を及ぼし転換不能、密着不良の原因となることから注意が必要である。 |
2015年9月9日 (水) 15:00時点における最新版
ふくしん
rail creep , rail creepage , creeping of rail
ふく進とは、敷設されているレールがさまざまな環境の変化で、レールの長手方向に移動(滑動)することである。別名、レールふく進とも呼ばれている。
ふく進の概要
ふく進は、敷設されているレールが、列車の通過車両の影響などによりレールの長さの方向に活動してしまう現象で、ある一方向に片寄って移動してしまう現象である。
ふく進が進行すると、継目の遊間やまくらぎ間隔を乱してしまう。その結果、道床が弛緩し軌道狂いが助長してしまう。
ふく進の原因
ふく進の原因は解明されていないが、
このような原因が2~3組合わさって発生している。
ふく進量、方向
レールのふく進量やその方向は一律ではないが、
- ふく進量については、単線区間よりも複線区間に多く発生している。また、平坦区間よりも勾配区間に多く、切取地帯よりも築堤部分に多く、直線区間よりも曲線区間に多く発生している。
- ふく進方向については、下り勾配の方向に進むことが多く、曲線部分の内軌では、前後に接続する各直線方向に向かい、外軌では之と反対の方向を示す場合が多い。
ふく進による危険性
ふく進が進行すると、遊間が、過大遊間と盲遊間に片寄りレールの張り出しの危険性が増す。
また、分岐器内では、基本レールがふく進するとヒールボルトに無理が生じトングレールの転換に悪影響を及ぼし転換不能、密着不良の原因となることから注意が必要である。