「舗装軌道」の版間の差分
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2015年7月24日 (金) 15:38時点における版
ほそうきどう
pavement track
舗装軌道とは、既設線で施工される省力化軌道のひとつとして開発されたもので、LPCまくらぎを100mm間隔で敷設され、LPCまくらぎの周りをBTBコンパウンドで注入し、表面を常温合材で仕上げたものである。
また、施工の効率化と工事費を低く抑えることに重点を置いているてん充道床軌道もあり、すでに敷設されているまくらぎ・バラストをそのまま使用できるようなものもある。
舗装軌道の開発
昭和45年ごろ、線路の補修作業を調査したところ、有道床軌道の保線作業でもっとも手の掛かるのが道床作業であった。全体作業の60%近くを占めており、その大部分は、軌道沈下の復元作業であった。
軌道沈下の原因のひとつである、雨水が道床や路盤へ侵入しないようにすることが大切である。このような考え方から舗装軌道が開発され、昭和47年3月に京浜東北線の西川口から蕨駅間にA型舗装軌道が60m敷設された。
舗装軌道の改良
A型舗装軌道を改良して、昭和47年11月に武蔵野線の武蔵野操車場付近にB型舗装軌道が100m試験敷設された。
その後、昭和54年までに新設線用に開発されたC型舗装軌道を含めると、舗装軌道の総延長が約16km敷設された。
軌道舗装の効果
軌道舗装による省力化の効果は、有道床軌道と比べて沈下の少ないことが認められている。
首都圏における敷設10年後の実態調査によれば、舗装軌道の保守項目は、
舗装軌道の保守費は、有道床軌道に比べて約5/1となっている。