かけ継目
提供: 保線ウィキ
(かけ継ぎ法から転送)
かけつぎめ
suspended joint
かけ継目とは、レールの継目をまくらぎで支える方法のひとつであり、並まくらぎのみを使用して、レール端部を中心にして左右対称にまくらぎ間隔を設けて継目を支える方法である。また、支え継目と対照的な支持方法のひとつである。かけ継目にて敷設されている継目部分をかけ継ぎ法と呼んでいる。
かけ継目の配置
かけ継目の配置は、A間隔・B間隔・C間隔といわれているまくらぎ間隔がある。A間隔は、継目から左右1本目までの間隔で、B間隔は、継目から左右1本目から2本目までの間隔をいう。C間隔は、さらに先の左右2本目から3本目の間隔をいう。
まくらぎの配置本数
以下の表は、レールの長さが定尺レールが25mの場合で、いずれもレールの遊間が6mmとして計算されている。
また、この表に掲げていないレール長に対するまくらぎ間隔は、原則としてこの表を準用するものとすること。
道床がある場合(有道床)
道床のある場合で、レールの長さが25m、および、まくらぎ配置本数39本以上に対するまくらぎ間隔は、新設および改良の際には( )内の数値を用いる。
まくらぎ本数 | A間隔 | B間隔 | C間隔 |
---|---|---|---|
29本 | 380 | 678 | 895 |
31本 | 380 | 693 | 830 |
32本 | 380 | 713 | 800 |
34本 | 380 | 688 | 750 |
37本 | 380 | 583 | 690 |
39本 | 380 | 433(563) | 660(658) |
41本 | 380 | 533(531) | 620(625) |
43本 | 380 | 513(504) | 590(595) |
44本 | 380 | 423(482) | 580(582) |
45本 | 380 | 448(476) | 565(568) |
46本 | 380 | 488(458) | 550(556) |
48本 | 380 | 500(437) | 525(532) |
かけ継目の保守
かけ継目による継目の支持方法は、継目まくらぎを使用した支え継目より強度が弱いことから、列車の通過トン数が低い閑散線区で多く見かける方法である。