「破底」の版間の差分
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レール底部の先端部分に工具を当てると、先端部分が欠けることもある。 | レール底部の先端部分に工具を当てると、先端部分が欠けることもある。 |
2015年8月25日 (火) 06:28時点における版
はてい
broken base
破底とは、作業用工具などによってレールに打撃してしまったり、レール同士のぶつかりあったとき、レール底部などにへこみ傷が発生する。別名で打痕傷(だこんきず)ともいわれている。
それによって、破底の傷からを起点として剥離や横裂にいたる。
破底の特徴
破底によって発生した打痕傷は、その衝撃によって金属組織が変化(マルテンサイト)している可能性がある。
また、破底場所において応力集中が起こりやすくなっているため、その結果、正常な荷重でも亀裂が発生する可能性があるので注意が必要である。
破底の防止対策
破底を防止する方法として、レールをチキ車より荷卸するとき、軌道に敷設するときなど、レール同士がぶつかりあわないよう注意する。
また、作業工具などでレールを打撃させないようにていねいに扱う事が大切である。
犬クギの打ち込みに使用するスパイキハンマ、道床バラストを掘り起こす時に使用するビータは、それぞれの工具の先端形状からレールに当たるとへこみみ傷を発生させる可能性があります。
レール底部の先端部分に工具を当てると、先端部分が欠けることもある。
き電用のレールボンドを取外す時にハンマーなどを使用するが、レールに激しく当てないように注意する必要があります。
レールの材質は高炭素鋼であり、一般的に出回っている鋼材より耐衝撃性は良くない。したがって、冷間による切りかきを付けないようにすることが大切である。
電食・腐食と破底の区別
いろいろな文献を参考にすると、破底は電食および腐食レールと同じとみなしていることもあれば、破底と区別しているところもあるが明確な決めはないのが現状である。