ツーブロックまくらぎ

提供: 保線ウィキ
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つーぶろっくまくらぎ
Two-block tie
コンクリート製のツーブロックまくらぎ。軌間内で左右まくらぎをつなぐ継ぎ材が道床で隠れている。

ツーブロックまくらぎとは、レール直下の部分を鉄筋コンクリート製の短まくらぎとして、左右の短まくらぎを鋼材で連結するものである。

ツーブロックまくらぎの特徴

ツーブロックまくらぎでもっとも有名なのは、フランス国鉄のRS型のまくらぎで、まくらぎ自体を撓み(たわみ)やすくしてあり、コンクリートの強度に余裕を持たせたことである。そのため、2つの側面があるため道床横抵抗力が大きくなり、軌道中心付近の道床反力に対して安全であることである。

日本での敷設状況

東海道新幹線の駅構内準本線と側線、速度の低い区間の本線にツーブロックまくらぎが敷設されたが、

  • レール締結装置の電気絶縁性が悪い。
  • モノブロック形式のものに比べて重量が少ない。
  • 道床の支持面積が少ない。
  • 剛性が小さいため保守周期が短い。
  • 鋼材が腐食する恐れがある。

などの不具合があるため、本線敷設のものはモノブロック形式のものに変えられたが、現在ではごく少数となっている。