「カント」の版間の差分

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===在来線===
 
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在来線カント量は、<math>C=8.4\left( \frac{V^2}{R} \right)</math>
  
 
===新幹線===
 
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新幹線カント量は、<math>C=11.8\left( \frac{V^2}{R} \right)</math>
  
 
==最大カント==
 
==最大カント==

2015年7月25日 (土) 17:34時点における版

かんと
cant , superelevation , elevation
曲線区間を走行中の列車。遠心力で外側に倒れようとする力を軌道にカントをつけることにより防いでいる。

カントとは、列車が曲線を通過する際は外側に遠心力が働くため、軌道の外軌(外側レール)を内軌(内側レール)より高くすること。

カントの概要

曲線区間で外側レールを内側レールより高くすることである。

列車が曲線区間を走行する際に外側に振られる遠心力が働いて、車両が外方に倒れようとする力が作用する。これを防ぐために、あらかじめ外側レールを内側レールより高くすることにより、倒れようとする力を防ぐために設けたのがカントである。

カントの算出式

  • C=カント量(㎜)
  • V=速度(㎞/h)
  • R=曲線半径(m)

在来線

在来線カント量は、[math]C=8.4\left( \frac{V^2}{R} \right)[/math]

新幹線

新幹線カント量は、[math]C=11.8\left( \frac{V^2}{R} \right)[/math]

最大カント

車両の重心の高さを1,700㎜とすれば、カントは112㎜となる。これに、軌道狂い、車両のバネのたわみによる影響を考慮して少しの余裕を取り、在来線(軌間1,067㎜)のカントの最大を105㎜としている。

カントは曲線半径が小さいほど、また、列車の速度が速いほど大きくしなければならない。