「てん充道床軌道」の版間の差分
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[[舗装軌道]]と似ているが相違点は、施工の効率化と工事費を低く抑えることに重点を置いていることであり、すでに敷設されているまくらぎ・バラストをそのまま使用できるようになっている。 | [[舗装軌道]]と似ているが相違点は、施工の効率化と工事費を低く抑えることに重点を置いていることであり、すでに敷設されているまくらぎ・バラストをそのまま使用できるようになっている。 | ||
==てん充道床軌道の施工== | ==てん充道床軌道の施工== | ||
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#道床肩において道床内に注入剤の流出壁を設ける。 | #道床肩において道床内に注入剤の流出壁を設ける。 | ||
#[[まくらぎ]]間から注入剤を注入して、まくらぎ下の道床バラストの間隔にまくらぎ底部から約60mmの高さまでてん充して結合力を与える。 | #[[まくらぎ]]間から注入剤を注入して、まくらぎ下の道床バラストの間隔にまくらぎ底部から約60mmの高さまでてん充して結合力を与える。 |
2015年8月24日 (月) 13:24時点における最新版
てんじゅうどうしょうきどう
asphalt mortar filled ballast track
てん充道床軌道とは、舗装軌道と同様であり、バラスト内にてん充材を注入することによって道床を強化する目的で開発された軌道である。
てん充道床軌道の特徴
てん充道床軌道の特徴は、バラスト内にてん充材を注入することによって道床を強化して、道床搗き固め作業を必要とせず、限られた列車間合いで徐行なしに施工できることが特徴である。
舗装軌道と似ているが相違点は、施工の効率化と工事費を低く抑えることに重点を置いていることであり、すでに敷設されているまくらぎ・バラストをそのまま使用できるようになっている。
てん充道床軌道の施工
- 既設有道床軌道を搗き固め作業により高低を整正する。
- 道床肩において道床内に注入剤の流出壁を設ける。
- まくらぎ間から注入剤を注入して、まくらぎ下の道床バラストの間隔にまくらぎ底部から約60mmの高さまでてん充して結合力を与える。
この高さはPCまくらぎの側面下部の垂直部分が40mmであることから、将来の向上と固定効果を考えて定めたものである。
てん充材
てん充材は、
- 普通セメント
- 急硬材
- 特殊ノニオン性アスファルト乳剤
- 砂
- 水
- 凝結調節材
- アルミニウム粉末
以上の材料からなり、約1時間で所要耐力に達する超速硬性CAモルタルである。