鉄板レール

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てついたれーる てっぱんれーる
strap-iron rails
木製のみであったレールに、世界で始めて鉄を用いて製作された鉄板レールである。

鉄板レールとは、鉄板張り付けレールともいわれ、角材に車輪があたる部分に鋳鉄製の薄い板を張り付けたもの。世界で始めて金属を用いたレールである。

鉄板レールの考案

産業革命前の16世紀から17世紀にかけて丸型の木材を使用して、現在とよく似た形のレールがイギリスやドイツで使用されていた。しかし、全体が木製であったため耐久性が悪く、折損、亀裂、腐食などによって破損して脱線事故が絶えなかった。

そして、1750年代に丸型の木材を縦型の角材に加工し、さらに、車輪による損耗を防ぐために角材の上に鋳鉄製の薄い板を貼り付けて角材の損耗を防いだ。

鉄板レールの敷設

最初に敷設された鋳鉄板レールの長さが6フィート(1,829mm)で、1本のレールに4個の石製のまくらぎを敷いた。その石製のまくらぎのサイズは3.75*3インチ(9.525*7.62cm)だったそうです。

角型の鋳鉄製で、鉄板レールの断面寸法は、レールの幅3.75インチ(96mm)とレールの厚さ1.25インチ(32mm)であった。 そして、軌間は3フィート(914mm)で、2インチ(50.8mm)幅のまくらぎを敷設していました。

しかし、鋳鉄は曲げに対して弱く、張り付けた鉄板の両端が反り返ることなど浮き上がりが多く、車両の脱線事故が頻発に発生していた。