第一種踏切道

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だいいっしゅふみきりどう
1 type railroad crossing
日本で最も普及している第一種踏切道で、第一種甲と呼ばれている。標準で踏切警報機遮断機が設置されている。
全国的にも珍しい第一種踏切道のなかでも、踏切保安係(踏切警手)により交通を遮断する踏切である。
昭和初期ごろの天満駅前天神橋筋踏切。列車が接近すると踏切保安係が柵を引き出し通行を制御していた。

第一種踏切道とは、列車・車両が通過する際に、道路側の交通を自動または手動で遮断する装置などが設置されている踏切のこと。

ところによっては、踏切保安係踏切警手)が昼夜を通じて遮断機を操作している踏切道も存在している。

全国的には、まだまだ第三種踏切道第四種踏切道が存在しているため、この第一種踏切道への格上げが順次すすめられている。

第一種自動踏切(第一種甲)

第一種自動踏切(第一種甲)とは、踏切遮断をする設備に踏切警報機と遮断機を用いて自動制御で遮断するもので、踏切保安係(踏切警手)などはいない。

全国的に見てもこの種類が最も多い。

自動制御とは、遮断機の昇降または踏切警報機の警報が、列車または車両の通過に際して、列車または車両によりすべて自動的に制御されることをいう。

第一種手動踏切(第一種乙)

第一種手動踏切(第一種乙)とは、始発列車から最終列車までの全ての列車に対して、踏切保安係(踏切警手)が手動操作で扱うもののことである。

また、現在では全廃されたが一定時間のみ手動遮断する第二種踏切道もあった。

手動操作とは、遮断機の昇降または踏切警報機の警報が、列車または車両の通過に際して、踏切保安係(踏切警手)によりすべて手動で操作されることをいう。

人の手により制御するこの種類は大変危険が高いため自動化または踏切道自体を廃止して立体交差するように進められている。

古くは踏切警報機が無いものも存在したが、その場合は、踏切保安係(踏切警手)が遮断機を下ろす前に警笛等で合図をしていた。現在では警報機がある。

その他の第一種踏切道

第一種自動と手動踏切のほか、自動制御または手動操作を併用する遮断機が設備されている第一種半自動踏切がある。 また、列車の接近により、遮断桿がその自重で降下する遮断機の設備されている第一種重力踏切がある。