水平ポイント

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すいへいぽいんと
level gradient point , level grade point
37kgレールで敷設されている大正14年形分岐器トングレール基本レールの段差。設計の段階から7mmの段差が設けてある。
50kgNレール側線用分岐器のポイント後端の段差。大正14年形分岐器より3mm段差が大きくなっていて10mmの段差がある。
メートルねじNレール用分岐器のポイント後端部分は、従来からの設計と違い、トングレール基本レールの頭頂面の差はなく水平ポイントである。

水平ポイントとは、分岐器の設計においてトングレール基本レールの高さに差がないポイントのことをいう。

トングレールと基本レールの高さの差

大正14年形分岐器50kgNレール側線用分岐器などにおいて、ポイント部のトングレール普通レールから切削して製作されるものは、トングレールのほうが基本レールより数ミリ高くなっている。これは、偽似フランジによる割り出しを防止するためである。また、ポイント床板においても基本レール床板の切欠け部分に取り付けられているため、同高の普通レールを使用すると必然的にトングレールのほうが高くなる。

分岐器別のトングレールと基本レールの高さの差

分岐器の種類 レール種類 頭頂面高さの差
大正14年形分岐器 30kgレール 7mm
大正14年形分岐器 37kgレール 7mm
大正14年形分岐器 50kgレール 7mm
50kgNレール側線用分岐器 50kgNレール 10mm

水平ポイントの敷設

水平ポイントを使用した分岐器は、水平分岐器ともいわれており、この分岐器を敷設するためには、

  • 基本レールより高さの低い特殊なレール(Sレール)を加工してトングレールに使用している。
  • トングレールの頭部を切削して基本レールと同高とする。

の2つの方法がある。

トングレールを切削して水平ポイントとして敷設したのは、昭和5年御殿場線の下曽我駅構内・松田駅構内にて試験敷設されたことがある。