橋上長大レール用タイプレート

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きょうじょうちょうだいれーるようたいぷれーと
50kgNレールで使用されている橋上長大レール用50Ⅲ形の固定式てある。その奥の締結装置は橋上長大レール用50Ⅳ形で滑動式である。

橋上長大レール用タイプレートとは、ロングレール長大レール)区間の橋梁上に敷設するタイプレートのことである。

タイプレート敷設の条件

橋上長大レール用タイプレートの敷設条件は、

  • 桁からレールに作用する付加軸力は、締結装置の縦抵抗力(レールふく進による抵抗力)に比例することから、レールの軸力が座屈軸圧以上にならないような抵抗力であること。
  • レール端の伸縮量が過大とならない縦抵抗力であること。
  • レールが破断(横裂)した場合、破断によるレールの開口量が過大とならないこと。

以上のことを考慮して敷設されている。

タイプレートの種類

橋上長大レール用タイプレートの種類は、

50kgNレール

  • 橋上長大レール用50Ⅰ形(木ブロック)
  • 橋上長大レール用50Ⅱ形(コンクリートブロック)
  • 橋上長大レール用50Ⅲ形(橋上直結レール固定式)
  • 橋上長大レール用50Ⅳ形(橋上直結レール滑動式)

60kgレール

  • 橋上60レール用在来Ⅲa形(レール固定式)
  • 橋上60レール用在来Ⅲb形(レール滑動式)

である。

50Ⅰ形、50Ⅱ形、50Ⅲ、60kgレールの在来Ⅲa形については、レールを板ばねで押さえつける固定タイプ(レールを固定)である。在来Ⅲb形は小返り抵抗金具が使用されていて、レール小返りは防ぐが、レールは固定しない滑動タイプである。

各種計算により得られる任意の縦抵抗力を与えるため、この二つのタイプを組み合わせて使用している。

軌道パッドについては、レールとタイプレートの間ではなくタイプレートとまくらぎの間に取り付けられている。これは、レールの下だと縦抵抗力が大きくなりすぎるための措置である。