横取り装置
提供: 保線ウィキ
よこどりそうち
temporary turnout , set-off siding , set-off mechanism
横取り装置とは、駅と駅の中間や、駅構内の保守用基地線などに保守用車が出入りするために設けられた簡易な分岐器である。
横取り装置の構造
横取り装置は、先端部分のトングレールとクロッシングにあたる部分がそれぞれ横取り器と呼ばれている。本線レールに乗越し形式のレールを取り付けるようになっており、線路閉鎖などの手続きを手配してから取り付けられる。
新幹線においては、機械式により横取り装置全体が本線レール上に乗り、保守用車を基地線に分岐させる横取り装置となっている。
横取り装置の保守
横取り装置は一般的な分岐器に比べて直線側(列車が走行する側)に継目や軌間線欠線が存在しない。また、使用しないときは収納されていることから、通常の分岐器の保守量に比べて少なくて済む。
事故防止対策
通常は格納されている横取り装置が取り付けたままになっていて、列車が進入してくると事故になる可能性があることから様々な忘れ防止対策がなされているところが多い。また、正常に格納されていても保守用車などが逸走して支障をきたすのを防ぐため車輪止めを設置している。