担車

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たんしゃ
small trolley , dolly
軌きょうなどの長尺物を運搬するときに使用される担車。台車の上部のテーブルが左右と旋回するのが特徴である。

担車とは、軌道更新工事などで、軌きょうを運搬する際に使用される4輪台車のことである。

担車の概要

担車は、軌道を更新または新設する際に、軌道上を走行して軌きょうを運搬するために用いられる4輪の台車のことである。

軌道上を走行するときに、曲線の区間や分岐器の分岐線側を容易に通過できるよう、台車の上部は旋回および線路方向と直角へ移動できる構造となっている。

担車の種類

主な担車は、幅が1.3m程度、長さが約0.9mで重量が200kg以上ある。また、積載重量は2トンと4トンのものがある。また、担車の車輪にはベアリング(球軸承)が使用されていて、重量物が積載されたときに走行移動が容易にできるようにされている。

軌道モーターカーなどでけん引する場合は、時速15㎞程度とされている。

種類 内容
担車(甲) 積載長物の両端を支持するもので、ポイントなどで通過を便利にするため、台車上部のテーブルが旋回できる構造となっている。
担車(乙) 積載長物の中央を支持するもので、台車上部のテーブルが左右に移動できる構造となっている。

長尺物を運搬する際は、担車(甲)を前後両端に配置し、中央に担車(乙)を配置して運搬するのが一般的である。また、短尺物の時は、担車(甲)を2台使用して運搬している。