ヘッドフリー形

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へっどふりーがた
head free type
東海道新幹線開業当時に使用されていた50kgTレール用のI形継目板の断面。
50kgTレールI形継目板の上部。レール頭部あご下部分の曲率に合わせて継目板の上部が接着しているだけでくさびの作用はない。

ヘッドフリー形とは、レールとレールを締結する普通継目板の断面形状のひとつで、継目板がレールのレール上首部にあたる部分は、継目板を当てたときから密着している構造のものである。

さらに、フィッシュボルトを締め付けると、継目板のレール底部上面にあたる部分がレールの中心に向かって締まる形状である。

ヘッドフリー形の種類

ヘッドフリー形になっている普通継目板の種類は、

である。

ヘッドフリー形の長所

ヘッドフリー形は、レール上首部の曲率半径が大きくなることから、レールの断面形状の中でも最も大きく局部応力がかかる上首部の応力を低減できる。

したがって、継目板の損傷はヘッドコンタクト形に比べて少なくなる傾向にある。

ヘッドフリー形の短所

ヘッドフリー形の断面形状は、構造上、フィッシュボルトが弛緩しやすい欠点がある。