タイプレート

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たいぷれーと
tie plate , baseplate , solo plate , sleeper plate
50kgNレール継目部分に使用されるタイプレート。レールまくらぎの間に敷設されて、レールから伝わる力を効率よくまくらぎに分散する。

タイプレートとは、レールまくらぎの間に挿入され、レールベースを固定するショルダーを有する鉄板のことである。

タイプレートの構造

タイプレートは、レールとまくらぎの間に挿入されるショルダーを有している鉄板であり、通常は構造用鋼と同じ成分である。

タイプレートには、種種の応力が作用するのだが、もっとも大きなものはレール圧力である。木まくらぎは弾性床であるので、タイプレートには曲げモーメントが作用して、まくらぎの受ける支圧力も等分布にならない。したがって、タイプレートはこのような荷重にも十分耐える材質や構造とする必要がある。

タイプレートの製造

以前は、鍛造でも製作されていたのだが、現在では、圧延によって製造されており複雑な形状のタイプレートは圧延材の切断後、これをプレス・切断加工することにより製作される。

タイプレートの機能

タイプレートの機能としては、主として木まくらぎ(合成まくらぎ)用と、スラブ軌道レール締結装置の構成部材として使用されている。

  • まくらぎのレール下面における圧縮応力度を小さくすることにより、まくらぎへの食い込みを少なくすることにより耐用年数を延伸させる。
  • レールの小返りを小さくして、ひとつの犬クギなどにかかる横圧を小さくすることにより、軌間の保持を確実にする。
  • レールの傾斜敷設を容易にして、レールの摩耗や疲労を軽減する。傾斜の程度は1/40こう配が最も広く用いられている。