まくらぎサンドル

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まくらぎさんどる
sleeper saddle , tie saddle , railway sleeper saddle , track sleeper saddle
まくらぎサンドルの標準図。並まくらぎをこのように積み上げて仮受台にすることが可能である。
まくらぎサンドル工法を用いて実際にまくらぎを組み上げた様子。かなりの強度が確保されている。

まくらぎサンドルとは、まくらぎを井形に積上げ組立てた仮の受台のことである。枕木サンドルともいわれている。

もともとサンドルとは、角材や形鋼を井桁状に組んだものであり、橋梁工事などで支台として用いられている。また、材料を同じ方向に積み重ねたものはサンドルとしての意味をなさず、崩れやすく強度も不足しているため重大事故を招く恐れがあることから必ず井桁状に組まなければならない。

まくらぎサンドルの概要

まくらぎサンドルは、並まくらぎを複数本使用して仮橋梁の橋台や橋脚および高築堤など災害の応急用として用いられているほか、橋桁の架設および撤去または高上用の足場、重量品の仮受台、仮ホームなど広い用途がある。

この特長は主材料が「木まくらぎ」であるから、集めるのが容易であり1本1本が比較的軽く取扱が便利で運搬も容易であり、注意して組上げると相当の強度が得られる。一般的には10m未満の高さの場合に適している。

一般的な組み立て方

  1. 基礎は地盤を水平に敷きならすか土のうを平らに敷ならべ、目つぶし砂利を入れて不陸をならしたのち 蛸搗(たこつき)をすること。
  2. まくらぎを2丁継きに用いるいるときは、べつに雇まくらぎを入れ芋継ぎを補強すること。
  3. 積み重ねたまくらぎの不陸は「パッキング」で調整すること。このためには5分から2寸の厚さのパッキン板を準備しなければならない。
  4. かすがいを十分に有効に使用すること。このためには大きさ12mm角、長さ約20cmのかすがいをまくらぎ1本当り約2本半準備しなければならない。
  5. 段数と上面の向きに注意して組み上げる高さを決定すること。