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TPCまくらぎとは、おもに下級線区を対象に開発された[[PCまくらぎ]]であり、通常のPCまくらぎより小さくしてコストを抑えているのが特徴である。
 
TPCまくらぎとは、おもに下級線区を対象に開発された[[PCまくらぎ]]であり、通常のPCまくらぎより小さくしてコストを抑えているのが特徴である。
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TPCまくらぎの特徴として、
 
TPCまくらぎの特徴として、
 
*通常のPCまくらぎよりコストを抑えるために、長さと断面を小さくしている。
 
*通常のPCまくらぎよりコストを抑えるために、長さと断面を小さくしている。
*[[木まくらぎ]]の[[並まくらぎ]]からPCまくらぎへ交換した後、道床厚が不足して噴泥を防止するため、TPCまくらぎの厚さを並まくらぎと同じ140mmとしている。
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*[[木まくらぎ]]の[[並まくらぎ]]からPCまくらぎへ交換した後、[[道床厚]]が不足して噴泥を防止するため、TPCまくらぎの厚さを並まくらぎと同じ140mmとしている。
 
*断面が通常使用しているPCまくらぎより小さくなることから、[[道床横抵抗力]]が低下するため、まくらぎ側面にウイングを設けて道床横抵抗力を確保している。
 
*断面が通常使用しているPCまくらぎより小さくなることから、[[道床横抵抗力]]が低下するため、まくらぎ側面にウイングを設けて道床横抵抗力を確保している。
 
*コストを抑えるため、TPCまくらぎは2種類としている。
 
*コストを抑えるため、TPCまくらぎは2種類としている。

2015年9月29日 (火) 09:49時点における最新版

TPCまくらぎ
TPC sleeper , TPC tie
比較的通過トン数の少ない閑散線区や副本線に敷設されている。レール底部の部分にはウイングが張り出しており道床横抵抗力が確保されている。
交換用に軌道横に配列されたTPCまくらぎ。レールが締結される部分にでっぱりがあるのが特徴。

TPCまくらぎとは、おもに下級線区を対象に開発されたPCまくらぎであり、通常のPCまくらぎより小さくしてコストを抑えているのが特徴である。

別名、低コストPCまくらぎともいわれている。

TPCまくらぎの特徴

TPCまくらぎの特徴として、

  • 通常のPCまくらぎよりコストを抑えるために、長さと断面を小さくしている。
  • 木まくらぎ並まくらぎからPCまくらぎへ交換した後、道床厚が不足して噴泥を防止するため、TPCまくらぎの厚さを並まくらぎと同じ140mmとしている。
  • 断面が通常使用しているPCまくらぎより小さくなることから、道床横抵抗力が低下するため、まくらぎ側面にウイングを設けて道床横抵抗力を確保している。
  • コストを抑えるため、TPCまくらぎは2種類としている。
  • インシュレーターの組み合わせで軌間を調節できる。
  • 直線用のTPCまくらぎは、レール摩耗による軌間拡大を調節できるように-10mmまで軌間を縮小することが可能である。
  • 高炉セメントを使用しているため、高強度かつ高流動であり、耐塩害性などの耐久性が上昇して環境負荷も少ない。
  • レール締結装置の管理を抑制するために、線ばねが採用されている。

以上のような特徴がある。

最近では、継目用に開発された継目用TPCまくらぎもある。