S51編成

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S51へんせい
S51 organization
通称、East iの愛称がついている新幹線電気軌道総合試験車

S51編成とは、「East i(イースト・アイ)」の愛称がついている新幹線電気軌道総合試験車のことである。

S51編成の概要

JR東日本管内では、営業列車の最高速度が275km/h(当時)に達していたため、同じ速度での検測データが必要とされた。また、最高速度が上昇したことを受け、ダイヤの都合、検測時間の短縮が必要とされていた。そして、新幹線区間と在来線区間を直通可能な検測車両が求められていたことなどを受け、2001年にE3系列車をベースに、車両メーカーである東急車輛製造が製造した。

開発においては、ミニ新幹線規格の山形新幹線区間および秋田新幹線区間でも運用できるように、車体は、E3系に準じており、北陸新幹線(長野新幹線)でも使用できるように、周波数50/60Hz切替装置や抑速ブレーキ切替装置も装備している。

最高速度は275km/hである。フル新幹線規格の東北新幹線・上越新幹線・長野新幹線・北陸新幹線(未開通)の各区間とミニ新幹線規格の山形新幹線・秋田新幹線の各区間の検測業務を一手に引き受けている。

East iの編成

6両編成のうち、軌道検測車であるE926-3号車には、同一仕様のE926-13号車が存在し、一方が検査などで走行できない時でも、軌道の検測が行えるようになっている。

S51編成の全体が全般検査等入場中で計測走行できない時は、E2系(N21編成)にE926-3号車またはE926-13号車を組み込み、軌道検測を実施する。

  • 1号車 (E926-1):通信(LCX・在来線列車無線)・電力(架線間隔測定)・信号(ATC用)
  • 2号車 (E926-2):通信・測定用電源
  • 3号車 (E926-3, 13):軌道
  • 4号車 (E926-4):電力(集電・検測兼用パンタグラフ)
  • 5号車 (E926-5):電力・信号
  • 6号車 (E926-6):電力(架線間隔測定)・信号(ATC用)