F形ガード
提供: 保線ウィキ
Fがたがーど
check rail of F-type , frog guardrail of F-type
F形ガードとは、シーサースクロッシングなどで主レールにクロッシングや継目が接近しているため、他のガードレールの取付が困難な場合に用いられるものである。
概要
F形ガードは、通常のガードとは違い、間隔材を用いず床板に溶接された支材にガードレールを取り付ける構造である。
ガードレールと支材の間には、厚さの異なる座金が数枚挿入され、この座金を入れ替えることによりバックゲージおよびフランジウェー幅が調節できるようになっている。
特徴
- 機械構造用鋼材を加工したものをガードレールに用いている。
- ガードレールの上面にはナットを挿入できる穴が数箇所あいている。
- 床板にガードレール支材を溶接し、ガードレールはこの支材にボルトで固定されている。
- フランジウェー幅の調節は、ガードレール支材との間に調節板を挟んでおこなう。この調節板は付属品である。
材質
ガードレールは、機械構造用炭素鋼鋼材S45CからS50Cを切削し溶接して製造されている。
車輪の当たるレール側は、熱処理を施しショアー硬度がHs44から50にしている。新幹線用のガードレールは70Sレールを切削加工して使用している。