E型舗装軌道

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Eがたほそうきどう
pavement track E type
徐々に改良されてきたE型舗装軌道。レール締結装置は、B型舗装軌道に採用されていたL型の横圧受け金具方式から、パンドロール型締結装置に変更されている。

E型舗装軌道とは、B型舗装軌道の改良型で、注入材に常温混合のセメントアスファルト系複合材(PTCAM)を使用したものである。このほかにも土路盤上型枠軌道もある。

B型舗装軌道の問題点と改良

B型舗装軌道の問題点 改良点
表装アスファルトの多くが劣化し、LPCまくらぎとの間で目地切れが確認された。 道路の簡易補修用に用いられるレミアスファルトから加熱アスファルトコンクリートに変更した。また、目地切れ防止にはゴムアスファルト系材料でLPCまくらぎ縁端部分を被覆した。
継目部分と有道床軌道との接続部分の軌道状態は、一般部分と比べて悪い。そして、LPCまくらぎが前後に移動してしまっている。 LPCまくらぎ移動防止策として、LPCまくらぎ下面に凹みをつけて抵抗力を向上させた。
盛土区間の沈下量は30mm以内に収まっているが、高架橋区間においても沈下が発生しているところもある。 施工時に下バラストが緩むことにより、沈下が発生することから、下バラストの強化策として表面に安価なセメント系モルタル樹脂を散布する。
PTACについて、全般には経年劣化は少ないが、表層アスファルトについて空隙が増加して、雨水の遮断を果たしていない。 道路の簡易補修用に用いられるレミアスファルトから加熱アスファルトコンクリートに変更した。また、目地切れ防止にはゴムアスファルト系材料でLPCまくらぎ縁端部分を被覆した。
舗装軌道の適用可能な箇所の路盤支持力条件が明確になっていない。 実物大の模型試験結果をもとに、舗装軌道の適用条件を明確にした。
舗装軌道用レール締結装置では、構造上において急曲線での横圧に対する余裕がない 急曲線においても横圧強度が十分満足される4本ボルト使用の弾直軌道用レール締結装置を基本とした。

E型舗装軌道の施工方法

破線方法

操縦車などの大型作業機械を使用して、軌きょうをとして運搬する方法。

非破線方法

バックホウや小型クレーンなどの小型作業用機械を組み合わせて施工する。

仮設する方法

1回あたりの施工で、てん充作業までが困難な場合は、豆砕石上にLPCまくらぎを据付け、タイプレート下に鋼板を挿入した仮設状態で列車を徐行させる。この作業を数回繰り返して、施工延長が50m程度になったら、レール面の整正を行い一度に注入させる。