「ASCE形レール」の版間の差分

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ASCEがたれーる
ASCE type rail
ドイツのティッセン社(Thyssen&Co.)が1924年に製造した37kgレール。ロールマークに「A. Th. H 1924 XI ASCE 75-LbS TB "Aichi D.K."」の浮き彫り文字。中央にASCE形のレール断面を表す文字が刻まれている。最初の文字は、"August Thyssen Hutte" の略。75-LbSは75ポンドレールで37kgレールの意味。Aichi D.K."については、名古屋鉄道株式会社の前身である愛知電気鉄道と考えられる。

ASCE形レールとは、アメリカ土木学会(American Society of Civil Engineers)にて制定された鉄道用のレールである。

日本では、日本工業規格(JIS規格)の「規格番号:JISE1101、規格名称:普通レール及び分岐器類用特殊レール」として規格化されている。

ASCE形レールの特徴

ASCE形レールは、1890年ごろに制定されたものである。日本でも30kg第3種レール60ポンドレール)・37kgレール75ポンドレール)として使用されていて最大の特徴としては、レール高さとレール底部幅がの寸法が等しいことである。

ASCE形レールの種類

現在の日本で主に使用されているレールは、

である。そのほとんど過去に海外からの輸入されたものではあるが、現在でも少量ながらも国内で製造されている。

ASCE形レールの欠点

ASCE形レールは、全体的に肉厚が薄く、特に腹部幅が小さいので腐食に対する抵抗が小さく腐食レールとなりやすい。また、破端なども生じやすく、摩耗レールとなりやすい。

また、レール上首部・レール下首部の曲率半径が小さいので局部的な応力集中が起こりやすく首切れといわれるレール損傷が発生しやすくなっている。