941形救援車

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941がたきゅうえんしゃ
941-type rescue train

941形救援車とは、別名、941形ともいわれていて、鴨宮モデル線区で運用されていた1000形のA編成を、モデル線区投入の2か月後(1962年8月)に電気試験車に、さらに1964年に救援車へと改造したもの。最高速度は200km/h。

1000形試作車

1962年に東海道新幹線の車両を試験するため、先行完成した鴨宮モデル線(綾瀬-鴨宮)に6両の1000系試作車が投入された。

1001、1002の2両編成をA編成、1003から1006の4両編成をB編成とした。

A編成とB編成では、塗装が異なり動力装置、車体構造や座席の形状など、さまざまな方式が比較検討された。

B編成は高速走行試験で、1963年3月30日に時速256kmと当時の最高速度を達成した。

941形救援車への改造

1964年10月1日の東海道新幹線開業を控え、浜松工場においてA編成は941形救援車なり、B編成は922系電気試験車(T1編成)へ昭和39年6月に改造された。

改造の際、1001に付けられたパンタグラフとドームは撤去され、この時、車体塗色が黄色地に青帯を巻いた「ドクターイエロー」カラーに、また形式変更もこの時に行われた。(架線試験車の頃の形式は1000形のままである)

その後、ライトが1灯式から0系と同じ縦型2灯式へ変更。東京方(写真)の運転台窓の曲面ガラスから4枚平面ガラス化、アンテナ変更、パンタ撤去(1基化)などが再度行われています。

流線型に付けられた列車番号表示窓、時速256kmの記念プレートはそのまま残された。


941形救援車のその後

その後、いずれも1976年に922形とともに浜松工場の配車解体設備の稼動時に解体された。