T3編成

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T3へんせい
T3 organization
T3編成といわれている新幹線電気軌道総合試験車

T3編成とは、先に製造され運用されているT2編成の新幹線用軌道検測車と同様の性能であり、軌道を検測する車両は、921-21号車922形式20番台)である。

921-21号車軌道検測車の特徴

昭和49年に投入された電気軌道総合試験車(T2編成)の増備車として1979年に新製(T3編成)された。このとき同時投入された軌道検測車は921-21号車であり、製造年度に違いはあるものの、検測性能は921-11号車と同程度である。

0系27次車(1000番台)と同時発注のため、側窓が小窓になっている。

そのほかの仕様は、先に投入されたT2編成に近いが、架線摩耗測定車が2号車となった。また、添乗員座席(0系普通車オリジナルの2+3列転換クロスシートを装備)があるなど、若干ではあるが違いがある。

921-21号車軌道検測車の運用

昭和49年に投入された921-11号車(T2編成)の台車検査や全般検査といった車両検修時や検測装置の検修時、そのほか、何らかの異常時においても10日毎の検測を安定して行うために、921-11号車(T2編成)と同一の機能を持つ921-21号車(T3編成)が新造され運用されたので、2編成での運行体制が確立されました。

その後、JR発足以後は西日本旅客鉄道(JR西日本)に所属していたが、T4編成の登場で予備車になった。

2001年にT2編成が運用を離脱し、2005年に当編成が後述の700系ベース車であるT5編成によって置き換えられるまでの4年間、東海道新幹線区間で運行されていた唯一かつ最後の0系タイプ車両であった。

921-11号車との相違

921-11号車(T2編成)との外見上の相違は側窓の大きさのほか、最前部の連結器カバー(光前頭)がT2編成は白色、T3編成は黄色となっていた。

なお、前述のT2編成と同様、こちらにも自動分割併合装置が改造によって取り付けられ、1号車前頭部に装備されていた。

廃車後も922-26形が、博多総合車両所に留置されているが、JRは保存については未定としている。