60kgレール

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60kgれーる
60kg type rail
新幹線鉄道や主要な在来線では、国内で生産されている最も重い60kgレールが使用されている。

60kgレールとは、東海道新幹線を延伸計画された山陽新幹線(新大阪駅から岡山駅間)に使用するレールとして設計されたものである。

60kgレールの特長

昭和42年に設計・制定された60kgレールは、山陽新幹線に使用するレールとして敷設された。

それまでは東海道新幹線で使用されていた50kgTレールに比べて、重量の増加は14%であるが、縦剛性・横剛性とも約35%の増加となった。

断面形状は、50kgTレールとほぼ同じ形状で、ヘッドフリー形が採用されている。また、レール頭部幅、形状とも50Tレールと同じであるが、底部幅は、145mmと50Tレールより9mm広くなっている。

上首部・下首部とも曲率半径が2mm大きく19mmとなって、レール底部上面の傾斜は1:4の1段こう配となっている。

現在使用されている60kgレール

現在では、新幹線のみではなく、在来線の1級線・年間通トン1,200万トン以上の2級線・各私鉄においては主要幹線に使用されるようになった。

在来線の一般区間で、レールと木まくらぎを締結するのには、Ⅰ形タイプレートG形タイプレートが使用されている。

日本国内で使用されている日本製のレールにおいて、特殊なレール(Sレール帽子形レールクレーンレール)を除いては、この60kgレールが一番大きなレールとなっている。