5形締結装置

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5がたていけつそうち
5-type improvement rail fastening
在来線の直線区間でもっとも敷設されているPCまくらぎの3号用の5形締結装置である。

5形締結装置とは、狭軌線のPCまくらぎの3号用レール締結装置のことで、旧5形締結装置の改良形である。在来線の曲線半径800m(一部600m)以上の曲線と直線に使用されているものである。開発当時は、5形改良形締結装置と呼ばれていたが、現在では、5形締結装置と呼ばれているのが一般的である。

5形締結装置からの改良

5形締結装置は、旧5形締結装置を昭和57年に改良したものである。

おもな改良点は、今まで一重ばねであったが、二重ばねの採用により締結ばねのへたりを防止したことである。今まで使用していたゲージブロックを硬質ゴムと金属に加硫接着して二重構造にすることにより、ゲージブロックとレール底部が接触するところで、横圧によりゲージブロックの二段べりを解消したことである。

この形式は、締結ばねが横圧を受ける構造なので、耐横圧強度も向上し1980年代後半の在来線の速度向上においても貢献することとなった。

しかし、締結ばねの強化に伴い、埋込栓の負担が増大したため耐久性が不安視されている。