魚腹形レール

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ぎょふくがたれーる
fish bellied rail
石製のまくらぎ上に魚の腹形をしたレールを敷設した。
石製のまくらぎ間のレールの腹部が魚の腹のようになっているの特徴である。また、レールとレールをつなぐ継目部は大入れつぎのようになっている。

魚腹形レールとは、レールの中央部が魚の腹のように底部が膨らんだ形をしたレールである。

魚腹形レールの開発

鉄道創成期に、それまでL形レールを敷設していたが、なかなか車両の脱線が防げなかった。

そこで、鋳鉄製の魚腹形レールが発明された。最初に使用され始めたのが、1789年にイギリス人のウィリアム・ジェソップよって、レスターシャーでラフバラとナンパンタ間のチャーンウッド・フォレスト・チャナルの一部の線区で導入された。

この線路はもともとベンジャミン・ウートレムが独自に設計した鋳鉄製のL形レールが使用されていました。

車輪のフランジ発明

この魚腹形レールが発明される前までは、レール側にフランジを設けていたが、このとき、フランジをレール側から車輪側へと移行した。

このレールの改良が革命的な転機で、それまで、曲線区間において脱線が多く発生していたが、このレールの使用することにより脱線しにくく走行が可能となった。