除草薬散布車

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じょそうやくさんぷしゃ
weed-killing powder splinkler
ヤ500形式の除草薬散布車は、タンク容量15.0m3、噴霧幅5m、運転速度については片側噴霧の場合は時速10㎞、両側噴霧の場合は時速20㎞が標準である。
ヤ550形式の除草薬散布車は、トキ2500形式の貨車を改造して製造された。

除草薬散布車とは、タンク貨車を改造して軌道モーターカーなどでけん引して線路上に除草薬を散布する貨車のことである。

除草薬散布車の導入

除草薬散布車は、蒸気機関車が次第に廃車されたため、水運車(形式ミム100)についても同様に廃車されていく中で、廃車予定車両を昭和47年2月に大型除草薬散布車(形式ヤ500)として改造され使用された。

主な装置の概要

ヤ500形式の除草薬散布車は、ミム100形式をベースにしており、給水、薬剤張り込み、撹拌、噴霧の各装置を備えている。そして、タンク内の液薬を小型のエンジンのポンプ圧により車両両端に取り付けられている噴射ノズルから定圧で施工基面の肩のところまで散布が可能となる構造をしている。

作業方法

除草薬散布作業については、大型の軌道モーターカーなどでけん引するのが一般的で、作業責任者1名、軌道モーターカー運転手1名、散布車取扱者1名の合計3名が標準である。