道床搗き固め

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どうしょうつきかため
tamping , packing
機械化される以前は人力でビーターによる道床搗き固め作業がおこなわれていた。非常にに重労働であった。
最近では大型の機械で道床を搗き固めている。振動するツールをまくらぎ間につき刺しまくらぎを抱きかかえるように締め込んで道床を搗き固めている。

道床搗き固めとは、道床に使用されているまくらぎ下の砕石を搗き固めることである。

道床搗き固めの概要

軌道上を車両が通過すると、レールやまくらぎを通じて道床面にも激しい衝撃や圧力が伝わります。

この圧力が道床の支持力よりも大きくなると道床のバラストが移動して道床が緩み、まくらぎが沈下してレール面が落ち込み、軌道に高低狂いが生ずるとともに、左右の沈下量が不均等な時には水準狂いが発生することになる。

この緩んだ道床を締め固めて支持力を増し、軌道の高低および水準の狂いを整正し、軌道に一様の弾性力を保たせるようにするのが道床搗き固めである。

作業方法

昭和の初期ごろまでは、機械化がされてなくビーターと呼ばれているつるはしのような工具を使用し、ひたすら振り回して人力で砕石をまくらぎ下へ搗き入れていたが、その後、電気式の機械で砕石に振動を与えてまくらぎ下へ砕石を搗き入れるタイタンパーが主流となる。

現在では、機械化が進み、マルチプルタイタンパー(通称、マルタイと呼ばれている。)が開発され自動化が進んだ。さらに、工事などではバックホー(油圧ショベル)に振動するツールを取り付けたタンパーバックホーが使用されている。