遊間検査

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ゆうかんけんさ
inspection for joint gaps , rail joint rectifier

遊間検査とは、レールとレールのつなぎ目の隙間を測定する保線作業のひとつである。別名、遊間測定ともいわれている。

遊間検査の概要

レールの継目遊間は、その開口量が大きすぎると列車の荷重によるレール損傷継目ボルトの破損、また、継目落ちの原因となる。また、反対に小さすぎると、レール温度の上昇に伴いレールが伸び継目部の開口量で伸び量を賄いきれなくなりレールが座屈する原因となる。

このような状態にならないよう年2回ほど実施する。

測定時期

遊間の状態について、過大遊間の有無、盲遊間の有無、また、これらが連続してどの程度存在しているかを把握する。

過大遊間の有無については、外気温が一番低くなる冬季に先立ち秋ごろに測定する。また、盲遊間の有無については、外気温が一番高くなる夏季に先立ち春ごろに測定する。

また、測定時のレール温度が重要であり、敷設されているレールが暑さで伸びようとしているとき、寒さで縮もうとしているとき、すなわちレール温度が20度から30度の間で測定しなければ正確な測定値が得られない。

また、ふく進の著しい区間については、要注意箇所として検査回数を増やして注意を怠らないよう配慮している。

遊間量

定尺レール(25m)におけるレール温度と遊間量は次のとおりである。

遊間量(㎜) 温度(℃)
0 46.0
1 42.5
2 39.0
3 35.5
4 32.0
5 28.5
6 25.0
7 21.5
8 18.0
9 14.5
10 11.0
11 7.5
12 4.0
13 0.5
14 -3.0
15 -6.5
16 -10.0
17 -13.5
18 -17.0
19 -20.5

測定方法

遊間量を測定する方法は、隙間ゲージを使用して開口している継目部にゲージを差し込み数値を読み取る方法が一般的である。最近では、列車や専用の軌道用諸車に遊間測定装置を搭載して走行しながら測定していく機器も開発されている。