連接軌道
提供: 保線ウィキ
れんせつきどう
tightly connected precast concrete track
連接軌道とは、鉄筋コンクリート板を敷き詰めPC鋼棒でレール長手方向に一体化した構造の軌道のことである。主に踏切道の舗装に使用されていて、一部の併用軌道にも使用されている。
連接軌道の概要
連接軌道は、幅の広い鉄筋コンクリート板をレール長手方向に隙間なく敷き並べ、PC鋼棒を用いてレール長手方向にポストテンショニングして一体化とし強力なPC桁の軌きょうとしたものをいう。
連接軌道は構造上、道床、まくらぎ、道路舗装が一体構造となっているので自動車などの荷重による負の曲げモーメントに対して引張鉄筋の有効高さが十分に取れる。したがって、踏切舗装破壊の最大原因である路面の局部沈下がほとんど生じないことから、従来の敷板踏切、コンクリートブロック踏切、ゴム製踏切などと比較にならないほどの強度が得られる。
交通量の多い主要幹線道路などではこの連接軌道の踏切道が採用されている。
また、レール締結装置はコンクリートに直接締結されることから、車輪の圧力などに十分に耐えることができ、レールのふく進の防止にも有効である。